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マカと腎臓の関係

腎臓が悪い人はマカの摂取に注意

南米原産の健康食品であるマカは、滋養強壮や精力増進に効果があり、体の各機能を向上させる作用があることも人気に拍車をかけています。
しかし、腎臓に問題を抱えている人はマカの摂取は要注意です。
どうして腎臓に問題があると、マカの摂取がいけないのでしょうか?
今回は、マカと腎臓の関係についてお話します。

腎臓の役割

腎臓は体内の水分量を調節し、老廃物や毒素を尿と共に体外に排泄する器官です。
左右一対有り、仮に片方の機能が喪失しても、どちらか1つが機能していれば体の恒常性を保てます。
1個の腎臓の中には糸球体と呼ばれる毛細血管の塊が100万個あり、血液で運ばれてきた成分はここで漉し取られ、老廃物や毒素は尿と共に体外に排泄され、必要な成分は再び血液に戻されます
しかし、糸球体にある毛細血管の直径は髪の毛ほどで、糖尿病や高血圧などで毛細血管が詰まり、糸球体硬化で糸球体が破壊されると、再び修復されることはありません。
糸球体が破壊され機能しなくなると腎不全を起こし、体外へ老廃物や毒素を排泄できなくなります。その結果、生体を維持するために、一生人工透析のお世話にならなければならず、精神的にも経済的にも負担が大きくあります。

腎臓の機能低下は自覚症状が無い

腎臓は肝臓と並び、「沈黙の臓器」と呼ばれています。
腎臓も肝臓も毒物の処理という役割があるため、ある程度の毒に耐えられます。
そのため、腎臓を酷使して炎症などが進行し、腎機能が低下していても疼痛などの自覚症状がほとんどありません。
普段から塩分やたんぱく質の摂り過ぎなどで腎臓を酷使していると、最悪の場合腎不全になります。
ただし、腎臓の機能が低下している場合は、尿がそのシグナルになる場合があります。
尿に血が混じったり、尿にたんぱく質がもれ泡立ったり、或いは一日に何度もトイレに行く頻尿が続いていると腎機能が低下している可能性があります
このようなシグナルがあった場合は、病院で検査を受けた方が良いでしょう。

腎機能が低下している人はカリウムの摂取は控える

腎機能が低下している人が控えなければならない栄養素が、必須ミネラルのカリウムです。
私たちが塩分として摂取しているナトリウムとは相関関係があり、ナトリウムは体内の水分の保持に、カリウムは体内の水分の排泄に使われ、体内の水分量の調節を担います。
カリウムを摂取すると、体内の水分を排泄する作用が働きます。
この時、本来であれば血液中のカリウムも体外に排泄されますが、腎臓の機能が低下していると、血液中のカリウムを十分に体外に排出できなくなり、高カリウム血症を引き起こします。
高カリウム血症になると、悪心、嘔吐などの症状に始まり、脱力感や知覚過敏、不整脈などを引き起こし、血中のカリウムが7~8mEp/lを超えると、突然心臓が止まる心不全を起こします。

マカはカリウムが豊富

大地のミネラルを吸収して育つマカは、カリウムが豊富な食品です。
乾燥マカ100gあたり、カリウムを1500mg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の50%に相当します。
カリウムは、日本人の食生活で摂取過剰気味で高血圧の原因物質であるナトリウムの排泄を促す作用があるため、本来は摂取した方が良い栄養素です。
しかし腎臓の機能が低下している時にカリウムの含有量が多いマカを摂取すると、高カリウム血症を引き起こす可能性があるため、マカの摂取を控えた方が良いのです。

腎機能が正常ならマカは腎臓病予防になる

腎機能低下の主な要因は

  • 高血圧
  • 肥満
  • 糖尿病

です。
これらの症状は、主に食生活や生活習慣と関係しています。
マカは、これらの症状を改善する栄養素を多く含有しています。
腎臓の機能を保つには、これらの症状で腎機能が低下する前に、マカでこれらの症状を改善する必要があります。

高血圧と腎臓

高血圧はナトリウムが原因

高血圧は、水分を保つ作用があるナトリウムを多く摂取すると発症します。
ナトリウムを摂取すると、血中のナトリウム濃度が上昇し、それと共に血液の水分量も増え血管が膨れ上がります。
血管は平滑筋という筋肉でできているので、血中の水分量が増えると伸びたゴムが反発するように押し戻そうとします。
その血管の圧力の結果、血圧が高くなります。
これにより腎臓の糸球体にも圧力がかかり、毛球体の毛細血管が硬くなり血液の循環が悪くなるため老廃物が排泄し辛くなります。
その結果、ナトリウムの排泄もできなくなるので、さらに血圧が上がるという悪循環に陥ります。

マカのカリウムで高血圧を改善

ナトリウムの排泄を促すのが、マカに豊富なカリウムです。
腎臓の機能が低下している場合は、カリウムの摂取を控えるべきです。
しかし腎臓がまだ正常に機能しているのであれば、カリウム自体が腎臓に悪い影響を与えるわけではないので、マカでカリウムを摂取することが高血圧の原因となるナトリウムの排泄を促進します。
血液中のナトリウム濃度が低下すれば、血中の水分量も低下するので血管のストレスも改善し、血圧が下がります。
その結果、腎臓の糸球体への圧力も低下するので、腎臓の負担が軽減します。

肥満と腎臓の関係

ドロドロの血液が糸球体に負担を掛ける

肥満になると、血中の中性脂肪やコレステロールが増え、血液がドロドロになります。
血液がドロドロになると、毛細血管の末梢へ血液が流れなくなるばかりか、脂肪が毛細血管の内壁にへばり付き、血栓を作ります。
腎臓の糸球体の毛細血管の直径は髪の毛ほどなので、血液がドロドロだと血栓ができやすく、さらにドロドロの血液は血圧も上げるので、糸球体への負担が増えます。

マカのビタミンB群で脂肪を燃焼

肥満の原因は、食物の過剰摂取や運動不足が原因ですが、ストレスや加齢などで肝臓のエネルギー生産力が低下するのも要因の一つです。
肝臓は生体のエネルギーを生産する器官で、糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素を代謝※1しエネルギーに変換すると共に、余分な栄養素は脂肪として体内に蓄積します。
三大栄養素をエネルギーに代謝する際に補酵素として作用するのが、マカに豊富なビタミンB群です。
マカは主に糖質を代謝するビタミンB1、主に脂質を代謝するビタミンB2、三大栄養を代謝し体内のエネルギー生産の6割に関与するナイアシンを含有します。
マカは特に脂質を代謝するビタミンB2が豊富で、乾燥マカ100gあたり76mg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の4,872%に相当します。
マカを摂取すると、ビタミンB2をはじめとしたビタミンB群が脂肪燃焼効果を高めるので、肥満が改善され腎臓の糸球体に負担を掛けるドロドロの血液を解消します。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質を持つ物質に変えること。

糖尿病と腎臓

血糖値が高いと腎機能が悪化

糖尿病は何かしらの原因により、血液中のグルコース(ブドウ糖)を取り込む指令役であるインスリンの分泌不足や、その作用が低下すると起こる症状です。
糖尿病になると血液がドロドロになり、高血圧や肥満の時と同様に腎臓の糸球体に負担が増大します。
初期はアルブミン尿※2で軽度ですが、その後たんぱく尿、ネフローゼ症候群※3など徐々に症状が悪化し、最後は腎不全を引き起こします。

※2 アルブミン尿は血液で栄養などを運ぶたんぱく質のアルブミンが尿に漏れ出す症状で、たんぱく尿よりも症状が軽い状態。
※3 ネフローゼ症候群は血液中にたんぱく質が大量に漏れ出すため、水分の調整ができず体にむくみが起こる症状。

マカで血糖値を下げる

マカに豊富に含まれる必須ミネラルの亜鉛は、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞で分泌されるインスリンの生産に必要不可欠な栄養素です。
亜鉛はたんぱく質や各種ホルモンの生産に必要で、すい臓にも亜鉛が多く存在します。
一方、亜鉛は日本人の食生活で不足しがちで、尚且つ体内への吸収が非常に悪い栄養素の一つです。
すい臓で亜鉛が不足すると、血糖値を下げるインスリンの生産力も低下します。
乾燥マカ100gあたり亜鉛を12mg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の120%に相当します。

また、マカのビタミンB1は主に糖質をエネルギーに代謝する栄養素です。
糖尿病の患者はビタミンB1が不足している方が多いので、マカでビタミンB1を摂取すると血液中の糖質が早くエネルギーに代謝されるため、血糖値を下げられます。
マカを摂取すると亜鉛とビタミンB1の効果で血糖値が下がり、ドロドロの血液がサラサラになるので腎臓の糸球体の負担が減り、腎臓の機能低下を回避できます。

まとめ

腎臓は体内の水分を調整し、体内で発生した老廃物や毒素を尿と共に排泄する器官です。
腎臓の機能が低下している場合、マカに豊富なカリウムが高カリウム血症を引き起こし、不整脈を発症させ、最悪の場合は心不全を引き起こすので、マカの摂取は避けた方が賢明です。

一方、腎臓が正常であれば、マカは腎臓の機能を低下させる高血圧、肥満、糖尿病を予防できるため、マカの摂取は腎臓にとって非常に有益です。
マカのカリウムは、高血圧の原因となるナトリウムの排泄を促します。
マカに豊富なビタミンB群は脂肪の燃焼を促進し、亜鉛が血糖値を下げるインスリンの生産量を増やすため糖尿病を予防できるので、腎臓の糸球体にかかる負担を減らし、腎臓の機能が保てます。
腎臓の機能が低下する前にマカを毎日摂取することが、大切な腎臓をいたわることになります。

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