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マカとウコンの相乗効果(マカとウコンのサプリ)

薬用効果のあるマカとウコン

昔から、二日酔い対策として愛用されているウコン。
宴会シーズンでは、ウコンのサプリやドリンクを愛用している方も多いのではないでしょうか?
また、古くから漢方薬としても使用され、消化を助ける胆汁の働きを良くすると言われています。
一方、南米ペルー原産のマカも、古代インカの時代より薬用がある食品として親しまれています。
共に薬用効果のある根野菜のマカとウコンを一緒に摂取すると、どのような効果があるのでしょうか?
今回は、マカとウコンの相乗効果についてお話します。

ウコンとは

ウコンは、インド原産のショウガ科ウコン属の多年草で、カレー粉の黄色い成分であるターメリックのことです。
食用とするのは根茎の部分で、乾燥させてスパイスとして用いられます。
また、染料の原料としても使用されます。

ウコンの栄養素

ウコンは根野菜なので、主成分は炭水化物で、食物繊維も豊富です。
ビタミン類ではビタミンB群やビタミンE、ビタミンKが豊富です。
必須ミネラルでは、鉄とマンガンが飛び抜けて多く、カリウムやマグネシウム、亜鉛、銅が豊富です。
そして、ウコンの特徴となるのが二次代謝産物※1でポリフェノール類に分類されるクルクミンです。
クルクミンは、ウコン全体の5%前後を占めます。
また、5%の精油成分があり、この精油の中にも様々な二次代謝産物が存在しています。

ウコンに含まれる二次代謝産物

ターメロン 胆汁の分泌促進
シオネール 胆汁・胃酸の分泌促進
α-クルクメン 高脂血症の抑制
クルクモール 抗ガン作用
ターメロン 胆汁の分泌促進
β-エレメン 腫瘍予防
カンファー 殺菌効果
このように様々な二次代謝産物が多いため、ウコンは古くから健康食品として親しまれていたのです。

※1 二次代謝産物とは、植物特有の成分で、生体の維持には必要ないが、継続して摂取することで体に何かしらの効果をもたらす物質のこと。

クルクミンとは

クルクミンは天然の色素で、酸性から中性では明るい黄色、アルカリ性では赤褐色になります。
クルクミンは脂溶性の物質なので、体内に吸収させるには油などの脂質と一緒に摂取する必要があります。

クルクミンの効果

クルクミンの効果は、主に(1)胆汁の分泌促進と、(2)抗酸化作用です。

胆汁の分泌促進

クルクミンは、肝臓の機能の一つで、重要な働きのある胆汁の分泌を促進する作用があります。
胆汁は脂質の吸収の際に必要な分泌液で、さらに肝臓にもたらされた有害物質を絡めとり、体外に排出する解毒機能があります。
クルクミンによって胆汁の分泌が促進されると、アルコールの分解で生じるアセトアルデヒドの代謝が早まるため、二日酔いを軽減できます。
また、胆汁はコレステロールから生産されるため、胆汁の分泌が増えると、材料となるコレステロールが減り、血中のLDLコレステロールが低下します。

抗酸化作用

クルクミンはポリフェノール類なので、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
活性酸素は、皮膚に紫外線が当たったり、細胞の中にあるミトコンドリアがエネルギーを生産したりすると発生します。
活性酸素は原子を構成する電子が欠損した酸素のことで、物質として非常に不安定です。
他の物質と結合し、酸化させることで物質としての安定化を図るため、一般の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。
活性酸素は遺伝子情報を司るDNAやRNAを壊し、細胞を傷つけ、脂肪を分解しづらい過酸化脂質に変性※2させます。
そのため、抗酸化物質を食事で補ったり、体内で生産したりすることで活性酸素の害から体を守る必要があります。

※2 変性とは、違う性質を持つ物質に変わること。

マカとウコンの相乗効果

マカはアブラナ科の植物で、ウコンと同じ根茎部を食料とします。
そのため、ウコンと同じように必須ミネラルが非常に豊富です。
マカとウコンを一緒に摂取すると、どのような効果があるのか、詳しくお話します。

肝臓の解毒作用を高める

肝臓は様々な役割が有り、その中でも重要な役割の一つが解毒作用です。

有害物質の排泄

クルクミンで分泌が増える胆汁と同じように、有害物質を絡めとって体外に排出してくれるのが、肝臓で生産されるグルタチオンです。
グルタチオンはキレート※3剤として作用し、尚且つ水と親和性があります。
水に溶けにくい重金属などの有害物質と結合することで、尿と共に重金属を体外に排泄できるようになります。
グルタチオンの生産には、必須アミノ酸のメチオニン、非必須アミノ酸のグルタミン酸、グリシンが必要で、マカはこれらのアミノ酸を豊富に含有しています。
クルクミンで分泌が促進される胆汁と、マカのアミノ酸で生成されるグルタチオンの働きで、有害物質の排泄作用がより高まります。

※3 キレートは、カニのハサミの意味を持ち、分子の立体構造によって生じた隙間に物質を挟み込むことでできる物質のこと。

有害なアンモニアの無毒化

肝臓の解毒効果を高めるには、肝機能そのものを向上させる必要があります。
加齢で肝機能が低下すると、肝臓の役割の一つである有害物質のアンモニアの無毒化の能力も低下します。
アンモニアは、肝臓の尿素回路で代謝※4され、無毒な尿素となり、尿と共に体外に排泄されます。
しかし、加齢により肝機能が低下し、尿素回路でアンモニアの処理が間に合わなくなると、アンモニアが肝臓に充満し、アンモニアの毒素で肝臓の他の機能が麻痺します。
この尿素回路の機能に必要不可欠なのが、マカに多い非必須アミノ酸のアルギニンとアスパラギン酸です。
マカでアルギニンとアスパラギン酸を摂取すると、尿素回路が活性化し、アンモニアの除去が促進されます。
その結果、肝機能が改善し、解毒作用のある胆汁やグルタチオンの生産が向上し、肝臓の他の解毒作用も高まります。

※4 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質の物質に変えること。

二日酔いの軽減

胆汁は毒物の排泄以外に、消化管にある脂質や脂溶性ビタミンの吸収を手助けする役割があります。
アルコールを摂取すると、肝臓はその分解に全力を注いでしまうので、胆汁の分泌が減り、肝臓の毒物の排泄や栄養素のエネルギー代謝などの機能が低下し、疲労が蓄積して二日酔いとなります。
ウコンでクルクミンを摂取すると、胆汁の分泌が促進されるので、肝臓の機能が活性化します。

一方、ウコンとマカに含まれるビタミンB1とナイアシンは、アルコールを分解する際に補酵素として作用し、アルコールの分解を早めます。
ビタミンB1とナイアシンは、肝臓にあるグルコース(糖質)から水素を奪うことで、アルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素となります。
これらの酵素が、アルコールや、アルコールを代謝してできる猛毒のアセトアルデヒドから水素を奪い、最終的に無毒の酢酸と炭酸ガスに代謝します。
そのため、アルコールの代謝では、ビタミンB1とナイアシンが大量に消費されます。

乾燥マカ100g中に、ビタミンB1は1mg、ナイアシンは35mg含有しています。
これは成人男子が1日に必要な摂取基準の71%、233%に相当します。
ビタミンB1とナイアシンが豊富なマカと、胆汁の分泌を促すクルクミンが豊富なウコンを一緒に摂取すると、アルコールの分解が促進され、二日酔いが軽減します。

コレステロールの低下

コレステロールの原料は脂質で、肝臓で生産されます。
胆汁はコレステロールを原料とする胆汁酸から作られるので、クルクミンで胆汁の分泌が促進すると、肝臓内のコレステロールの量が減少します。

マカが豊富に含有するビタミンB2は、肝臓で脂質の代謝に補酵素として関与する栄養素で、コレステロールの生産にも関わります。
肝臓に脂肪が蓄積し、脂肪肝になると悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールの分泌が増えます。
一方で、ビタミンB2は脂質をエネルギーにとして消費する際にも必要で、ビタミンB2を摂取すると肝臓に蓄積する脂肪をエネルギーに代謝して減らせます。
その結果、肝臓で生産されるコレステロールの量も減少します。
乾燥マカ100g中に、ビタミンB2を76mg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の4,872%に相当します。

美肌効果

ウコンのクルクミンやビタミンEは、抗酸化物質として作用します。
クルクミンやビタミンEは脂溶性の抗酸化物質なので、脂質であるLDLコレステロールと共に表皮に運ばれます。
LDLコレステロールは、皮膚などの細胞を保護する細胞膜の製造に必要な成分です。
皮膚は、紫外線から体内の組織を守る役割があります。
紫外線を浴びると、活性酸素が発生し、シミの原因となるメラニン色素が濃くなるばかりか、保湿成分のコラーゲンも酸化させシワの原因となります。
ウコンのクルクミンやビタミンEは、紫外線で発生する活性酸素を除去し、シミやシワから肌を守ります。

一方マカは、肌の新陳代謝を活性化する必須ミネラルの亜鉛が豊富です。
また、マカには表皮の成分であるケラチンを作る際に必要な必須アミノ酸のメチオニン、コラーゲンを作る際に必要な非必須アミノ酸のアルギニン、グリシン、アスパラギン酸が豊富です。
マカとウコンを一緒に摂取すると、肌の新陳代謝を活性化し、若々しく艶のある素肌ができるばかりか、活性酸素による肌の老化も防ぐことができるので、美肌効果が高まります。

ガンの抑制

ウコンの精油成分には、クルクモールという抗ガン作用のある物質を含有します。
また、β-エレメンも腫瘍を予防する効果があり、ガン予防に期待されている成分です。
マカは、アブラナ科の植物特有のグルコシノレートという二次代謝産物を含有し、マカの成分の1%がグルコシノレートであると言われています。
グルコシノレートは腸内に入ると、腸内細菌が持つミロシナーゼという酵素によりイソチオシアネートという物質に変わります。
このイソチオシアネートは抗がん作用があり、その効果はWHO(世界保健機関)でも認められています。
マカとウコンを摂取し続けると、発ガンのリスクが低下します。

マカとウコンの同時摂取で注意する人

マカとウコンを一緒に摂取すると、様々な健康効果を発揮しますが、肝炎を発症している人はマカとウコンの同時摂取は避けた方が賢明です。

マカとウコンは、共に鉄が多い食品です。
乾燥マカ100gに鉄は25mg、ウコンはさらに多く55mgも含有しています。
成人男性が1日に必要な摂取量は7.5mgですから、非常に含有量が多いと言えます。
鉄は、体内で酸素を運ぶ赤血球の主成分であるヘモグロビンの材料として必要なミネラルです。

鉄は、体内に吸収されると肝臓や脾臓に蓄積されます。
実は、鉄は炎症を悪化させる作用があります。
肝臓が肝炎を発生している場合、過剰な鉄の摂取は炎症を悪化させ、肝細胞が硬く線維化する肝硬変を引き起こします。

肝臓は、「沈黙の臓器」と言われています。
肝炎を発症していても、自覚症状が無い場合がほとんどなので、鉄の補給のためにマカやウコンを摂取する人は、自身の肝臓の状態もチェックする必要があります。
マカもウコンも、サプリメントとして摂取するのであれば、含まれる鉄の量もさほど多くありませんが、肝炎の心配がある人は同時摂取を控えた方が賢明です。

まとめ

マカとウコンは根野菜で、共に必須ミネラルが豊富な食品です。
ウコンには胆汁の分泌促進や抗酸化物質として作用するクルクミンや、精油成分に様々な二次代謝産物が存在します。
マカとウコンを一緒に摂取すると、肝臓の解毒効果を高め、二日酔いの軽減やコレステロールの低下をもたらします。
また、美肌効果やガン抑制効果も期待できます。
しかし、マカもウコンも鉄が豊富なため、肝炎を発症している人が同時摂取すると、多すぎる鉄が炎症を悪化させるので注意が必要です。
マカとウコンを毎日摂取すると、健康効果が高まります。

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